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おっぱいの異常

【すぐに乳腺外来の受診をおススメする症状】

ご自身のお胸の症状に似ている項目はありますか?

  • 乳房が左右でサイズが違ったり、形が変化したりしていませんか?
  • 突出したしこりや乳房内・脇の下にしこりはありませんか?
  • 皮膚のくぼみやひきつれはありませんか?
  • どちらかの乳房全体にむくみや赤みはありませんか?
  • 乳頭部分に変形・へこみ・ひきつれはありませんか?
  • 乳頭・乳輪部に赤みやただれ、腫れはありませんか?
  • 乳頭部分から出血や分泌物はありませんか?

普段からセルフチェックを行うことでこれらの変化に気づくことがあるかもしれません。
ただし、これらの変化がすべて乳がんという訳ではありません。
痛みや分泌物、しこりがあっても乳がんである割合はそれほど多くはありませんが、変化を自覚したらすぐに受診をすることが大切です。

詳細は乳がんの診断・治療ページへ

【それ以外の症状】

おっぱいが痛い!張る!

いわゆる「乳腺症」の症状として多いのが痛みや乳房の張りです。乳房全体が硬くゴツゴツしてしこりのように感じることもあります。「乳腺症」は病気ではなく、女性ホルモンのバランスが変動することによって、乳房分泌組織が変化することから起こるため、乳がんとは関係ないことが多いです。痛みがあると気になって触ってしまいがちですが、その刺激がさらに痛みを増強してしまう事もあるので触らずに様子を見ることも大事です。
しかし、自己判断することは難しいため、痛みが続くような場合には乳腺外来をきちんと受診しましょう。

~生理中~

排卵後に分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されることが影響して痛みや張りが出てきます。プロゲステロンは、排卵後に妊娠の準備をするため、乳腺も授乳の準備として動きが出てきます。
生理直前は、通常時の3割~4割増で胸の容積が増すと言われるほど、乳房は変化します。そのため、乳腺が張った部分が痛むようになるのです。
しかし、毎回の生理のたびに痛みが出るわけではなく、2カ月ごと、3カ月ごとに痛みがある場合もあり、痛みの度合いも軽い月、重い月があります。
また、今まで痛みや張りを感じなかったのにある日突然ズキンと痛みを感じる事もあります。
引っ越しや就職、受験、介護などストレスや疲れが溜まりやすい時期などは特に痛みが出やすい傾向にあります。

~妊娠中~

ホルモンバランスが大きく変化するとともに、出産後の授乳に備えて乳腺がどんどん発達します。
妊娠後期になると乳腺の発達とともに、周囲の皮膚や筋肉が引っ張られて、胸の張りや痛みにつながるのです。
また、妊娠中の痛みはストレスが原因の場合もあります。
ストレスがかかると、自律神経に影響してホルモンバランスが乱れ、胸の痛みを感じる可能性もあります。

~授乳中~

赤ちゃんが母乳を全て飲みきらなかった場合、乳管に母乳がたまり「乳腺炎」を引き起こす可能性があります。乳腺炎は、胸がカチカチに硬くなり熱を持つこともあります。
そこから細菌感染すると、ひどい痛みや高熱が出て、おっぱいの中に膿が溜まってしまうことがあります。授乳中に乳腺炎になったら、すぐに出産した病院を受診し、服薬や助産師さんによるおっぱいマッサージなどの処置を受けましょう。

当院の母乳相談外来について🎀

乳首がかゆい!

乳首がかゆくなる原因としては、主に次のようなものがあげられます。

~炎症によるもの~

乳首には皮脂腺が多く、皮脂を分泌することで乳首を守っています。ところが、なんらかの理由で皮脂の分泌バランスが乱れると、炎症を起こしてかゆみなどのトラブルを招いてしまいます。
また、ブラジャーと乳首が擦れるなど、外からの刺激を受けて炎症が起き、かゆみを感じることもあります。これは刺激性接触皮膚炎と呼ばれ、誰にでも起こりうるものです。肌がかぶれた状態になり、赤みのほか、ひどいときには皮膚の表面に水ぶくれができることもあります。

~乾燥によるもの~

空気が乾燥する季節は、乳首も乾燥しやすくなります。なにもケアしないまま放置していると、乾燥が進んでますますかゆみが強くなり、ときには乳首表面の皮がめくれることもあります。

~乳腺症~

前項で説明したいわゆる「乳腺症」の症状の一つに、人によっては乳輪・乳頭の周囲にかゆみを感じることがあります。乳腺症の詳細はこちら→

~乳がん初期~

非常にまれなケースですが、乳首を中心に赤い腫れやただれ、出血、かさぶたなどの症状が現れた場合は、乳房パジェット病の可能性が考えられます。乳房パジェット病になると体内でパジェット細胞というがん細胞が増えていきますが、最初の頃は皮膚の奥のほうまではいかず表面にとどまっています。通常は片側の胸だけに発症します。乳がんの代表的な症状であるしこりはみられず、適切に治療すれば順調に治っていきます。 

脇の下にしこり⁉

脇の下にしこりを感じた場合、ほとんどのケースがリンパ節の腫れであることが多く、そのほとんどが良性です。ですが、中には「潜在性乳がん」と言って乳がんが転移して脇の下にしこりを感じるケースもありますので自己判断は禁物です。また、悪性リンパ腫などのリンパ節の病気が潜んでいることもありますので、気になる場合は一度ご受診ください。できるだけ触りすぎないようして受診していただくことをお勧めします。

 

番外編:豊胸後の変化が気になる!

豊胸の種類にもよりますが、トラブル回避のために乳がん検診の一つであるマンモグラフィ検査はお断りする場合があります。しかし、乳腺超音波検査では乳がんなどのしこりがないかどうかだけでなく、豊胸後のお胸に起こる様々な変化を観察することができます。また、乳がん術後のシリコンインプラントや自家組織による再建後の方の乳腺超音波検査も積極的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。

~シリコン(生食)バッグ挿入~

シリコンバッグの経年変化としてバッグの変形や皮膜の拘縮、破損、内容物の漏洩などが観察されることがあります。左右で大きさが変わってきた、明らかに形が変形してきた場合などはご相談ください。また、脇の下に異常を感じるとき(痛みや腫れなど)も要注意です。

~脂肪注入~

まれに大きな石灰化やのう胞として見えることがあります。マンモグラフィーと乳腺エコーを合わせてみると特徴的でわかりやすいのですが、片方だけですと判断が難しい場合もあります。

~ヒアルロン酸注入~

基本的には徐々に吸収されて消失しますが、しこりとして残ることがあります。

~アクアフィリング~

ブドウの房のように乳腺内や周囲に多数のしこりやのう胞のように見えることがあります。また炎症や感染を起こすことがあり、痛みや赤みなどの症状が強い場合には手術が必要になることもあります。

 

⚠️注意⚠️

当院では豊胸後の方もがん検診や診察は行いますが、豊胸によるトラブルにつきましては治療や処置は行っておりません。豊胸手術をされた病院へお問い合わせください。

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