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乳がんの診断・治療

乳がんは日本人女性がかかるがんの中で最も多く、全体の20%を占めています。

最新のデータでは年間約9万人が新たに乳がんにかかっていると言われており、この40年間で10倍に増えています。

頻度としては日本人女性の9人に1人が生涯の間に乳がんにかかる計算となり、とても身近な病気と言えるでしょう。

また、稀ですが男性も乳がんにかかるケースもありますので皆さんにとって決して他人事ではありません。

 

他のがんと違うところは、乳がんの罹患者数が40歳前半から急増していて働き盛りや子育て真っ最中の女性に多いということです。

 

(参考文献:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計2019年乳房」)

 

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/14_breast.html#anchor2

 

こんな症状はありませんか?

 ・乳房が左右でサイズが違ったり、形が変化したりしていませんか?

 ・突出したしこりや乳房内・脇の下にしこりはありませんか?

 ・皮膚のくぼみやひきつれはありませんか?

 ・どちらかの乳房全体にむくみや赤みはありませんか?

 ・乳頭部分に変形・へこみ・ひきつれはありませんか?

 ・乳頭・乳輪部に赤みやただれ、腫れはありませんか?

 ・乳頭部分から出血や分泌物はありませんか?

 

普段からセルフチェックを行うことでこれらの変化に気づくことがあるかもしれません。

ただし、これらの変化がすべて乳がんという訳ではありません。

痛みや分泌物、しこりがあっても乳がんである割合はそれほど多くはありませんが、変化を自覚したらすぐに受診をすることが大切です。

 

診断について

 乳房の変化に気づいて受診された場合に行うのが、問診・視触診、マンモグラフィー、乳房超音波検査の3つです。

【問診】受診した理由や症状、血縁者に乳がんの方がいないかなどをお尋ねします。

【視触診】乳房を観察し直接手で触って乳房や脇の下のリンパ節の状態を検査します。

【マンモグラフィー】乳房のX線撮影のことで、しこりや石灰化などを確認します。

【乳房超音波】乳房にゼリーを塗って超音波を当て、しこりの有無の診断を行います。

 

画像の検査のみで良性か悪性か判断するのは難しいので、もし何か所見があった場合は乳房に直接細い針を刺して行う細胞診や、局所麻酔を行ったうえでやや太い針を刺して行う組織診(針生検)が必要となります。

 

治療について

 乳がんと診断された場合、まず最初に乳房内にどれだけ乳がんが広がっているかを調べるために【MRI検査】を行うことがあります。また、必要に応じてリンパ節や肝臓などほかの臓器に転移していないかを調べるために【PET-CT】や【骨シンチグラフィー】を追加することもあります。これらの検査を通して乳がんの病期(ステージ)を決定します。それぞれの患者さんごとに最適な治療方針を決めていくために正しい診断が必要となってきます。

 治療方針が決定したら、乳がんの初期治療に入ります。初期治療は大きく分けて【手術】【放射線治療】の局所治療と、【化学療法】【ホルモン療法】【分子標的治療】の全身治療に分けられます。これらは標準治療と呼ばれ、その時点で患者さんに最も効果が期待出来て安全性が確認できた最善の治療といえます。

 

 当院では、乳がんと診断された場合、適切な医療機関をご紹介しております。



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